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撮影のテクニック (隔週木曜日更新)
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第26回 打ち上げ花火を撮ろう
花火モードで撮ろう | マニュアル露出でいろんな撮り方をしてみよう
   日本の夏の風物詩「打ち上げ花火」を撮ってみよう。ただし、花火はかなり難しい。狙い通り撮れないこともあれば、偶然撮れちゃうこともある。また重要なのは、三脚や場所取りといった「セッティング」だ。
花火モードで撮ろう花火モードで撮ろう
 

 打ち上げ花火を撮るために絶対に必要なのが「三脚」。花火をきれいに撮るためにはシャッタースピードが1秒以上のスローシャッターを使うことになるので、三脚がないと(いくら手ブレ補正機能があったとしても)ブレてしまってきれいに撮れない。その際、三脚はできるだけしっかりした丈夫なものを用意しよう。

 次に重要なのが「場所取り」。花火大会によって観賞できる場所はいろいろあるが、都会型の花火だとどうしてもベストな撮影ポイントが限られてしまう。

 よく見に来る花火大会の場合は、ある程度土地勘が働くだろうが、そうじゃないとなかなか分からないもの。早めに出かけて打ち上げ場所を確認し、どこで撮るか考えよう。大きな花火大会だと、必ず本格的な三脚とカメラを持った人たちが集まっているはず。ベストポジションについて話を聞いてみるのもいい。

 セッティングが終わったら撮影だ。最近のデジカメには「シーンモード」に「花火」を用意している機種がある。それを使うのが一番簡単だ。打ち上げ花火に適したシャッタースピード(1〜2秒)にし、ピントを無限遠に合わせて撮影してくれる。

 まずはそれで撮ってみよう。

写真1:花火というより空中大爆発
写真1:花火というより空中大爆発
写真2:前の花火の煙が思いっきり邪魔をしてしまった
写真2:前の花火の煙が思いっきり邪魔をしてしまった

 花火撮影が難しい理由はいろいろある。カメラ側の問題は「花火モード」で解決するとしても、まだほかに2つ大きな難しさがあるのだ。

 1つめは「とにかく時間がない」ということ。花火はどんどん打ち上げられるので、1枚撮ってはそれを再生して「この辺がイマイチだから次はこうしてみよう」って試行錯誤している時間があまりないのだ。

 2つめは「打ち上がってみないとどんな花火か分からない」ということ。重要なのは高さで、花火によって上がる高さが違うため、それを見越して待ってなければならない。さらに花火の明るさ。パンパンパンパンッと連続して花火が上がると、明るすぎて花火というより「空中大爆発」のようになってしまう。このように花火を撮るのは結構難しいのである(写真1、2)。

 タイミングを見計らって「今だっ」というところでシャッターを押し、シャッターが閉じる直前(つまり1〜2秒後)に花火が一番丸く大きくなって、さらに後から打ち上げられた次の花火が邪魔しないような感じの花火だと最高だ。

写真3:打ち上げ場所から手前の人影から花火まで全体を比較的きれいに撮れた
写真3:打ち上げ場所から手前の人影から花火まで全体を比較的きれいに撮れた
写真4:1つの花火からカラフルな小さい花火がたくさん飛び出てきた瞬間。これはもうシャッターを押すタイミングの勝負
写真4:1つの花火からカラフルな小さい花火がたくさん飛び出てきた瞬間。これはもうシャッターを押すタイミングの勝負

 そんなのを狙うにはもう“予想する”しかないのだが、見ているとだいたいパターンが分かってくる。大きな花火大会は1つ1つの花火にスポンサーが付いていて、そうしたスポンサー付き花火群が集まって構成されている。このため、花火群の中で起承転結があるのだ。起承転結は大袈裟だけれども、まず低い位置で軽くパンパンッと上がり、だんだんと盛り上がっていって、クライマックスで高い位置に大玉が上がるという具合。

 そんな風に予想をしつつ、撮る。シャッタースピード2秒なら、打ち上がった花火が開き始めたくらいのタイミングでシャッターを押してみるといい(写真3、4)。

 もう1つ注意したいのはカメラの向き。縦位置で高さを見せるか、横位置で広がりを見せるか。縦位置の方が撮りやすいし見せやすいのだが、横位置で撮ると今度は地面の様子が見えて雰囲気が出る。

 今回は海上の一カ所から打ち上げていたので縦の方が撮りやすかったが、地上に打ち上げ場所がある場合はもうちょっと広がりを持った打ち上げをしてくれることもある。その場合は横位置で撮った方が派手になるかも。

 
文:荻窪 圭
 


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